ピノノワールは私をこの世界に引き込むきっかけとなったブドウです。そして、このブドウ無くして私のブドウ栽培はありえません。
一般的には、このブドウに関してはフランスのブルゴーニュ地方が有名ですが、今や世界中で栽培されているブドウです。
ピノノワールで作られたブルゴーニュワインは「ワインの女王」と呼ばれ、ボルドー地方のフルボディータイプのワインの「ワインの王様」と双璧を成しています。
その中で、日本においても北は北海道から南は宮崎まで栽培されていて、それぞれユニークな味わいの日本ならではのスタイルのワインとなっていると思います。
ただ、このブドウは非常に病気になりやすく皮も薄いため、梅雨や秋雨を最も苦手とします。雨が多く高温多湿な日本の気候において北海道で成功している品種であるのは、そのあたりに理由があるようです。
私の圃場におきましても、全ての房に一枚一枚傘をかけるという作業でブドウを雨から守るようにしていますが、未だ発展途上です。
ただ、手がかかる子供ほど可愛い？のと同様、勿論全てのブドウは可愛いですが、特にピノノワールへの愛着はひとしおです。
そんなブドウで作ったワインを、VT2020で初リリースすることとなりました。4年生の樹から取れたピノノワールで作ったワインですので、勿論まだまだではあります。
ただ、ピノノワールの特長であるスミレのブーケとそこはかとなく可憐な酸味はあると思っています（多分に自画自賛ではありますが）。
ファーストヴィンテージという事もあり、ブドウの地力を知るために極めてシンプルな醸造スタイルで作りこみましたので樽は使わずに、ステンレス発酵です。

2020年当農園産ぶどう100％
アルコール分：11％
容量750ml　
生産本数　556本
エチケット　茨木信夫氏作

大変恐縮ですが、このワインに関しましてはお一人様2本まででお願いいたします。よろしくご理解のほど、お願い申し上げます。


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